坊主歴10年の経験からバリカンの選び方、そしておすすめのバリカンをご紹介する。
対象とするのは以下のとおり。
・自宅でセルフカット
・これから初めて坊主にする大人
おすすめしているバリカンは坊主歴10年の私が実際に使用している製品だ。フィリップスの5000円以下の安価なモデルだから導入しやすいと思う。
バリカンの選び方
・コード、コードレスの二刀流
・注油不要のお手軽仕様
・気分に合わせて長さ調節ができる
・防水性はあると良いが、なくても構わない
1つずつみていこう。
コンセントと充電のどちらでも使用可能
・交流式…コンセントに差しながら使う
・充電式…コードレス
両者ともにメリット・デメリットがある。
交流式の場合、坊主頭にしている最中で充電切れを起こすという悲劇は起きない。一方で、コンセントの位置やコードの長さによってヘアカットをする場所が限られてしまう。たとえば風呂場で散髪がしにくくなる。
充電式の場合、コードレスを活かしていつでもどこでも使用可能だ。コンセントがない風呂場でも使える。しかし散髪途中で充電切れを起こすリスクがある。またバッテリーの劣化で駆動時間は徐々に短くなり、散髪中に充電切れを起こすリスクは増していく。
どちらも一長一短だ。
昔は充電式一択だと思っていたが、散髪中に充電切れを起こし悲惨な目にあってからは考えが変わった。落ち武者とはこのことか、という見た目で外出するハメになったことがあるのだ。
充電をサボらなければいい。
だがコードを差して充電することすらめんどうに感じる日もあった。生きていればそんな日もある。だから充電しなくても使えるという交流式の安心感は捨てがたい。
そこで充電でもコードでも使える二刀流のバリカンを勧めたい。
注油不要
バリカンの動きを円滑にするために、使用前に刃に油をさす必要がある。
ちょんちょんと数滴つけるだけのお手軽なメンテナンスだ。
だけど甘く見てはいけない。
そもそも注油なんてしないからだ。
注油しなくても使えてしまうから「今日はいっか」と油をささないのだ。
だけど注油しないまま使っていることにどこか罪悪感を覚える。バリカンの性能を発揮しきれていないのではないかという疑念も拭えない。
加えて油が入ったボトルは小さすぎて紛失しやすい。小指の爪サイズの容器も見たことがある。
だからそもそも注油が不要のバリカンをおすすめする。
長さ調節の選択肢が多い
坊主頭はスキンヘッドに次いで、もっともシンプルな髪型のひとつだろう。だがひとくちに坊主頭と言っても実は奥が深い。
たった1mmの差で印象が大きく変わることがあるからだ。
とくにこれから坊主頭にしようという諸君は、好みの長さなんてまだわからないだろう。長年坊主頭の私だって、好みが揺れ動くことがある。
昔は5mmや7mmを多用していたが、年々伸びてきていまでは2cm前後が好みだ。程よい長さがありイカつい印象になりにくくて良い。
ところが以前使っていたバリカンは最長で1cmだったため買い換える羽目になった。
だから初めから長さ調節の選択肢が多いバリカンをおすすめしたい。30mmほどの長さはいらないが、せめて20mmはほしい。
防水にはこだわらない
丸洗いできるほど防水性の高いバリカンがある。
風呂場で散髪するとき濡れに気を使わなくて済むから安心だし、バリカンに蓄積した細かい毛を一気に洗い流せて便利だ。
だが防水は必須ではない。
風呂場で扱うことが多いから防水性は必須だと思い込んでいた。
ところが散髪するときのいつもの流れを思い起こすと、防水性はいらないことに気づいた。
服を脱いで風呂に入る
↓
散髪
↓
バリカンに詰まった毛を指や息で軽く掃除
↓
全身洗って湯船に浸かる
そう、バリカンが濡れるタイミングがないのだ。
もちろん丸洗いできると清潔だし便利だが、同時に乾かす場所の確保が必要になるという手間もある。加えて丸洗いしても隙間に挟まった毛を取り切ることはできなかった。
過去、丸洗いできないバリカンをバッテリーがヘタるまで使い込んだことがあるが、まったく問題にならなかった。毛が詰まって故障することもなければ、異臭を放つこともなかった。たしかフィリップスのバリカンだったと思う。
仮に汚いバリカンで散髪したとしても、風呂場で散髪しているからどうせすぐに全身洗い流すことができる。
定規や鉛筆を丸洗いしなくても気にならないように、バリカンもそこそこの綺麗さを保っていればそれでいいと思う。
防水性はあったらうれしいが、なくても構わない。
おすすめはフィリップス HC3530/60
坊主歴10年の私がおすすめするバリカンはフィップスだ。
充電・コード使用対応
注油不要
0.5mm〜23mmと長さ調整が効く(2mmおき)
手ごろな価格
粗悪品を掴まされるリスクが低い大手家電メーカー
坊主歴10年でも安心して使える頼れるやつだ。床屋1~2回分の価格のため、これから坊主にしようという人も導入しやすい。
Amazonを席巻する得体のしれない中華製バリカンも問題なく使えるとは思うが、それより少しお金を出してフィリップスのバリカンを選んだほうが長い目で見てお得だと思う。
なにより坊主にとってバリカンは相棒なのだから、紳士たるものこだわって選びたいところだ。
Panasonic ボウズカッターと比較してみる
Panasonicのボウズカッターはいい製品だったと思うが使用をやめてしまった。
充電切れを経験した
注油がめんどう
長めの坊主にできない
ボウズカッターという名の通り、坊主向けのバリカンだ。
充電スタンド付きで丸洗い可能で、日々の使用に適していると思う。
だがそれでも充電切れを起こして落ち武者ヘアーのまま1日を過ごすことになったし、防水である必要性もそこまで感じなかった。
充電切れに関しては私のミス以上の何ものでもないが、充電を忘れると悲惨な目に合うということだ。
また長さ調整幅が限られているため「坊主は気に入っているが少し雰囲気を変えたい」というニーズに応えられない。たった数ミリで印象が変わらるのが坊主頭だから、1mmと5mmは別のヘアスタイルと言っても過言ではない。
私は20mm前後の長めの坊主が好みだ。
ボウズカッターではいつも最長10mmにセットして、髪が伸びてベストの長さになるというのが常だった。
好みの長さが決まっている場合はボウズカッターはアリな選択だと思う。スタンドに置くだけで充電できるのは便利だ。
だがこれから坊主にしようという人には勧めない。長さ調整幅が広いバリカンのほうが自分の好みを探りやすい。30cmから1mm、30cmから20mmにカットするほうが心理的抵抗は少ないだろう。
フィリップスの上位モデルは勧めない
上位モデルは防水性が優れ丸洗い可能だったり、ターボモードでパワフルに丸刈りを進めることができる。
だが私は廉価モデルを勧めたい。
というのも上位モデルは長さ調整のためのアタッチメントが多数あり、管理が煩わしくなることが予想される。
おすすめしている廉価モデルはひとつのアタッチメントで1〜23mmまで調整できる(2mmごと)。
上位モデルは2〜28mmまで調整できるが、そのためには3つのアタッチメントを使い分ける必要がある。
パナソニックのボウズカッターにはアタッチメントが2種類付属していた。だがそのうち1種類をどこかに仕舞い込んでしまって探す気も起きなかった。
必要な時にアタッチメントを付け替えるという行為も手間だし、アタッチメントをわかりやすい場所に保管するというのも負担になる。
私はモノの管理が苦手だ。すぐに部屋が散らかるしイライラする。だからモノを減らして管理コストを下げるようにしている。平たくいえばミニマリズムだ。
坊主という合理的でシンプルな髪型にするのに、煩雑な手間が増えるのは本望ではないはずだ。
また価格の問題もある。
バッテリーはいずれ劣化して使えなくなる。それは廉価モデルだろうが上位モデルだろうが等しく起こることだ。いつか必ず買い替え期が訪れる。
とくに丸坊主はバリカンの使用頻度が増えるため劣化も速い。
買い替えのたびに上位モデルを買うと想像すると、「防水やターボモードがそこまで必要か?」と心にブレーキがかかる。
ターボモードは試してみたいし、防水機能があるとやはり頼りになる。だがシンプルなライフスタイルがお好みであれば、廉価モデルは最善の選択となりうる。